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第83話

お昼から早稲田松竹に映画を見に行った。

チケットを買った後、会場まで一時間ほど時間があったので、喫茶店を探したがなかなかなかった。代わりに可愛いカフェはちらほらあった。どうした高田馬場。学生街の喫茶店とはもう死語か。ようやく見つけた喫茶店に入った。

俺が言う「喫茶店」とは、派手じゃない店内にテーブルと椅子があり、水がコップに入って出てきて、気取らないコーヒーがすぐに出てきて、ここが一番大事だがいつ行っても空いてる場所だ。西荻窪のものずきとか大好きだ。

二本立て映画を見た。一本目が「黒衣の刺客」。2015年公開の新作だ。中国の時代劇もので、遣唐使役で妻夫木聡も出てるというので楽しみにして行った。詩的な映像と、たまに出てくるアクションが魅力なのだろうけど、話の展開に間延びした印象は否めなかった。ストーリーもよくわかんなかったなー。監督、その他スタッフの「すげえもの作るぞ!」って緊張感と静けさは伝わったけど、その分眠くなった。知らないけど観客の3分の1は寝てたんじゃないかな。

さて、お目当ての「悲情城市」は大傑作だった。戦後の台湾の混乱と一家の家庭崩壊を描いた映画なんだけど、もう混乱に次ぐ混乱で。最初登場人物の人物相関図が飲み込めずに追いつくのに必死だったけど、見てるうちに理解できたし、タイトルが全てを表してるのでジーンときた。三時間弱と長いんだけどこれを描くにはそのくらいの時間は必要だ。悲しい話なんだけど不思議と情緒的な読後感だった。

良い映画を見るといつもそうだけど見る前とは違った人間になった気がした。

両親にイギリス旅行行くことを告げて、旅費はローン組むかなと言ったら父親が「そのくらい出してやるよ」と言ってきた。ここ数年で一番かっこいいよお父さんと思った。男の子のヒーローは突き詰めると父親しかいないのかもしれない。

シャッフル
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