第77話

慌ただしく過ごしてると思うこと、考えることも少なくなる。余裕がなくなる。社会人になって働き出したら、これが一番怖い。いつだって空を見て物思いにふける余裕を持っていたい。

結局何が歌いたいかと言うと、孤独かもしれない。愛についても、希望についても、願いについても、それほど考えたことがない。俺が考えること、喋ること、書くことを突き詰めると、本質的には全部孤独なのだと思う。

誰と一緒にいたって、話したって、遊んだって、抱き合ったって、結局人は一人なのだ。だから俺はさびしさに耐えられない人間に少しも魅力を感じない。生きることはさびしいことなのだ。さびしいことに耐えられないということは、生きることに耐えられないということなのだ。

レコーディング開始からだいたい一月、ようやく三曲録り終わった。いろんな音楽を聞いて、いろんな音楽の斬新さやかっこよさに触れて正直落ち込む。やめようかと思う。でも、はじめないと、何もはじまらない。いつかできるさ、と思っていても、いつかは来ない。やるか、やらないかだ。時間はいくらでもある。死ぬまで音楽を続けたい。死ぬまで作り続けたいと思う。

死ぬまで音楽を続けたいと書いたけど、本当はいつまでやるかは分からない。年をとってバンドをやるにしても、小学校のバザーに出てくるような親父バンドみたいのだったら絶対にやりたくない。夢破れた感すごいぞ、あいつら。やるなら行けるところまで行くか、朽ち果てるかのどちらかだ。

人付き合いが上手くいかないのは、自信がないからだと思ってた。たしかにそうなんだけど、自信なんてつけようと思ってつくものじゃない。自信なんて気にするから自信がなくなるのだと思う。自信なんて気にしなくなるくらい、やりたいことをやって、叫びたいことを叫べばいい。

何もやってない退屈な自分が嫌いなんじゃない。頑張ってる自分が好きなんだ。音楽に夢中な自分が大好きなんだ。

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