第59話

1月4日(月)

風邪を引いた。起きたら羽毛布団が剥がれていていたので多分そのせいだ。風邪を引くことは、恥だ。自分の体調も管理できないやつを信用することは難しい。馬鹿は風邪引かないとか言うけど、俺は小学校低学年の段階でそれは嘘だと気づいていた。馬鹿ほど風邪を引くよ。馬鹿。

仕方がないので家でゆーっくり過ごすことにした。撮りためた正月のお笑い番組を見る。「おもしろ荘」。一番好きだったのは鶏あえずというコンビの斬鉄の構えというネタだ。ZAZYはネタのクオリティが高いが、あの外見にしては爆発力が足りない気がする。甘神インターは、誠子ちゃんが割と女として見れてしまうのであまり笑えなかった。正直どちらもかわいらしい。ガール座のブスじゃない方はかわいいじゃん。ネルソンズは売れそうなのは分かるけど、コントの笑いの取り方がいかにもな感じであまり好きじゃない。これは好みの問題なので仕方がない。多分みんなそうだと思うけど、とにかく明るい安村とおかずクラブは出過ぎだと思う、いい加減飽きてこない?

「東西ネタ合戦」期待通りにしっかり面白かったので特に書くことはない。やっぱり若手中心のネタ番組の方が、やってる側が必死なのでヒリヒリするという点で圧倒的に面白い。年末の、ネタのクオリティで言えばザマンザイだけど、エムワンの方が見ていて面白かった。

本を読む。加藤シゲアキの「ピンクとグレー」を読み終わった。アルコ&ピースの平子さんがラジオで、NEWSの人だと知らずに読んだらすごい面白かったと言ってたので読んだ。
面白かった。NEWSの人だと知った上でも、青春小説の永遠のテーマとも言える栄光と挫折と、親友の死を描いてる点、骨太だった。
物語の構成は若干疑問に思うところもあったけれど、溢れ出る20代のエネルギーを感じた。多分加藤さんはアイドルが書いてるという理由で色眼鏡で見られることに「クソッタレ!」と、徹底して抗おうとしたんだと思う。「芸能界で生きる人間の孤独と苦悩が分かるか?分からねえだろうな?俺は分かるぜ?体験したからな!」みたいな気迫を個人的には感じました。
あと、あんな友情は、男の身からしてもとても羨ましいなーと思った。
巻末のインタビューで加藤シゲアキは子供の頃から本の虫とかそんなでは全然ないと書いていた。ちょっと勇気をもらった。どの作家のインタビューを読んでも子供の頃から本の虫で、高校あたりから徐々に本を読みだした自分にとってはそこがコンプレックスだったので、俺でも書けるのかなと思った。書くかどうかは分からない。必要があれば書きたい。

今日も音楽をたくさんきいた。記録。
RadioheadのIn The Rainbows。これは初めてリアルタイムで聞いたレディへのアルバムだ。もう説明するのも面倒くさいくらいな名盤で何度も聞いたのだけれど久々に聞いたらやっぱり良かった。グルーブがすごい。
Sad Dy For PappetesとTeam Meのアルバムもキレイでよかった。
Tame Impalaの1stも聞いた。このバンドは不思議だよなあ。この品のあるローファイ感はどうしたら出せるんだろう。ローファイだけどシャリシャリしてないんだよなー。ドラムもベースもセンスが良すぎる。


あらゆる文化系の中年が「無人島に持っていく本、CD、DVDはなに?」みたいなことつらつら書いてる本も読んだ。
しりあがり寿が、無人島に持っていきたいおんがくとして、「毎日毎日違った想像が浮かぶような音楽」と書いてた。たしかにと思った。


追記
深夜に色々思い浮かんだので書く。ブライアン・イーノを聞きながら。

ここ数ヶ月、自分の行動範囲にやたらと綺麗な女の人が増えた。用事やらなにやら、知人の知人だったりとか、とにかく視界に綺麗な女の人が増えた。個人的な問題なのか、それとも社会的に綺麗な人の母体数が増えたのか。分からないけれど、どっちでもいい。どっちでも嬉しい。女性は天からの授かりものだと思う。この世界から女性が消えたらと思うとゾッとする。

夢日記をつけようと思う。起きた直後でないと忘れてしまうので枕元にノートとペンを置いた。起きている間は想像もつかない奇想天外なストーリーを忘れてしまうのはすごくもったいない。

ピンクとグレーは映画やるらしい。多分見る。

2年あれば人生は変えられると言う。

あれ、なんか書こうとしたこと忘れた。