第32話 フューチャーってやつで攻めりゃいい話と宇宙人を見た人の話とか

「あのときあの道に進んでいれば…」と切ない気持ちになることがある。今進んできた道を経験した上でそういうことを思うのでひどく勝手なのだが、損をしてきてしまったなあと感じる。当たり前だが、タイムリープとかしない限りは取り返しがつかない。

うーん、でも、自分が今まで過ごしてきた時間が最善で最良なのだと信じる。思い描く違う道に進んでたら、きっと楽しいことも多かっただろうが、その分悲しいことも多かったのかもしれない。もしかしたら死んでいたかもしれない。今進んできた道は、そこそこ楽しかったし、少なくともまだ生きている。

一周回ってこれで全てよかったのだと思う。過去はきっとやり直せる。過去ってやつがいけ好かないならフューチャーってやつで攻めりゃいい。



卒論を締めくくるため、ゼミの教授の研究室に行った。ここに来るのも、このおじさんに会うのももう数えるほどなのだなーと思った。

Oちゃんが卒論完成させ、提出していた。なんでも4万字書いたらしい。数ヶ月に渡って取り掛かったから完成したら少し名残惜しい気もするなーと思った。

その後行ったファミレスで髪型変えたダンサーOが子供の頃に宇宙人を見たと言っていて面白かった。俺も宇宙人はいると思う。
 
食欲が暴れている。アラビアータとエスカルゴ食べた。唐辛子フレークを振りかけて美味しかった。生き物は冬眠に向かうから冬は食べちゃうんじゃないかと言われて妙に納得した。

帰りの電車は寝た。