第29話

快晴。夕方の青空の雲が日に照らされてオレンジ色をしていた。とてもきれいだった。家のベランダでタバコ吸いながら見ていたけど、誰かと一緒に見れたらなと思った。良い友達や良い恋人、良い関係ってものは同じものに感動できる関係だと思う。

早川義夫の新しいエッセイを読んだ。日常の中でふと感動して、恋をして、エロいことを考えていれば、それだけで人間は幸せな人生を送れるのかな。

秋葉原。土曜はとても混んでる。変な街だったな。ネオンがテカテカ輝いているけど、不思議と歌舞伎町みたいにギラギラしていない。人間の業深い欲望みたいものを感じないので嫌いではなかった。メイド喫茶にいつか行ってみたい。メイド喫茶で働くような女の子と友達になりたい。

赤からで中々辛い鍋をつついた。美味しかった。昨日も書いたが、気軽に美味しいものを食べられる世の中に感謝している。

神田の鳥貴族で焼酎のお湯割と、パンケーキと、いちご酒の牛乳割り飲んだ。今日は計5杯。美味しく、楽しく話せて良かった。

一緒に飲んだ人と「恋人として求めるもの挙げるなら何?」と訊いてみた。話が合うことと、価値観が合うことと、顔が悪くないことと言ってた。おおむね同感だ。やはり、性格が良い人と悪い人を比べたら、性格が良い人から学ぶことの方が多いと思います。

鳥貴族にカバンを忘れ、慌てて電話してみる。探してもらったら見つかったみたいで良かったが、冷や汗かいた。物を失くしたときに感じるネガティヴな感情は、人間が抱く感情の中でも最も無駄なものじゃないかな。だって原因が完全に自分の不注意だし。帰ったらなんとメガネがない。これは参った。探し物をしている時間も、とてつもなく無駄な時間だ。

これを書いている今も見つからないので、新しいメガネを買うきっかけかなと思って、少しワクワクする。