2015年11月10日

「三日坊主」という言葉がすごい。「三日」に「坊主」の組み合わせで小僧感がすごい。「何事も三日しか続かないような根性ないヘタレ」という意味を表すのに、「三日坊主」という言葉以上にふさわしい言葉は多分ない。世界中どこを探してもそうない。外国語わからないから知らないけど、多分ない。

 

あと、「あばたもえくぼ」という言葉もすごい。「あばた」と「えくぼ」を「も」という一字でつなげるだけで、「あばたすらもえくぼに見えるほど、あなたのことが愛おしい」という純粋な愛が伝わる。ものすごい愛着や愛らしさが出てくる。世界で一番短いラブソングじゃないだろうか。しかもキャッチーだ。槇原敬之の歌よりもキャッチーだ。

 

朝のテレビで見た金子賢がすごいマッチョだった。韓国のボディビルみたいな大会に出たらしい。『キッズリターン』で「馬鹿野郎、まだ始まっちゃいねーよ」ってクソかっこいいセリフ言ったときに、この青年が後に韓国のボディビル大会出るなんて誰も想像しなかっただろう。人生とはわからないものだ。

 

ゼミ合宿でレミオロメンの粉雪を弾き語ったときの動画をもらって、見た。恥ずかしい。こんなにやけながら演ってたんだ。後ろで先生が手拍子してた。かわいかったので、バーベキューで肩パンしてきたことは許す。動画を見る限りは盛り上がってたみたいで良かった。いつか本気の歌をみんなに聞いてほしい。めちゃくちゃ歌うまいからな俺。

 

グループ魂を大音量で聞いたらすごい耳鳴りしてきたけど何だか楽しくなってきた。

 

昼から学校へ向かった。電車の隣の席に高校生が乗ってきた。本を読んでいる。今時めずらしいなと思って少し覗いたらそこに一文。「黒タイツおじさんと遭遇する」と書いてあった。なんだそれ。とっさにノートにメモった。お前それ何の本だ。真剣に教えてほしかったがグッとこらえた。俺は高校時代に「黒タイツおじさんと遭遇する」ことが書かれた本を読んでいない。しかしそいつは隣に彼女を連れ、「黒タイツおじさんと遭遇する」ことが書かれた本を読んでいる。何だか、負けた気がした。俺も高校時代に戻り彼女を連れて「黒タイツおじさんと遭遇する」ことが書かれた文章を読みたい。

 

LINEのアイコンが定まらない時期が来た。俺の統計だと2〜3ヶ月に一度くる。帽子かぶったいい感じの写真をアイコンにしていたが、飽きた。何か良い写真はないかと探したが見つからない。迷った末に自分の変顔の自撮りにしようと考える。電車の中で周りに誰もいないのを確認してから試す。どうもダメだ。変顔するには顔がカッコよすぎるようだ。しかし、LINEのアイコンは何をアピールしているのだろう。謎だ。

 

あと、アイコンの横にひとこと書けるスペースがある。ここもセンスの見せ所だと思い、「ジャイアントパンダの素顔に迫る」と書き込んだがしっくりこない。文章自体のチョイスは悪くない。となると、ひとこと書けるスペースの方に問題があるのだ。多分これ何書いてもスベる。アイコンも何にしてもスベる。アイコンもひとこともそっと削除した。

 

雨が降り出す。雨が降ることを予想していたら多分外に出ていなかっただろう。駅から学校まで傘を買うか、バスに乗るか迷う。歩きたい気分だったのでコンビニで傘を買おうとする。すると、巷で話題の妖怪ウォッチのジバニャンの子供ようの傘が置いてある。一瞬これを買おうとする自分がいた。多分、これをさして歩けば少しは受ける。だが、このジバニャンがプリントされたオレンジ色の傘が自分の家の傘入れに入れてあることを想像すると少しゾッとしたのでやめた。普通の白いビニール傘の値段を見ると「698円」と書いてある。ビニール傘ごときに足元を見られている気がしたのでやめた。コンビニを出てバスに乗る。

 

バスの車内で立ってると、近くで座ってるオタク風のモテなそうな女がツイッターに投稿しているのが目に入る。「うわっこいつのツイッター絶対つまんねーだろうなあ」と思って見ていたら、案の定クソつまらないツイートを連投していた。俺にとっちゃツイッターは作品だ。もっと美意識を持って書け。

 

ロッテの今江がFA宣言するらしい。泣いてる様子からすると多分出ていくだろう。今江が去るといよいよ今のロッテは、俺が少年の日に見ていたあのロッテではなくなってしまう。切なかった。

 

学校へ着く。卒論はちょっと進んだ。ネットで良さそうなiPhoneのケースを探すがなかなか見つからない。しばらく俺のiPhoneはむき出しのままのようだ。かわいそうに。

 

帰りの電車で板尾創路の板尾日記を読む。一気に全部読んだ。めちゃくちゃ面白い。仕事や趣味の日常を淡々と書いてるだけなのに何故か面白い。松坂牛の中でも高級な子供を産む前のメスの松坂牛を食べたことについて、「人間でいえば、嫁入り前の娘という感じだ。少し残酷な気もするが、食物連鎖の頂点にいるので、それはそれで、しょうがない」と書いてるのと、「ゴッドファーザーのテーマ」につけた歌詞がお腹痛かった。

 

昨日からテーマにしている「媚びないこと」についての続き。LINEやメールの文章に絵文字を使うのをやめてみようと思う。これは「媚び」以外での何ごとでもない気がしてきた。あと「!」を多用するのもやめよう。興奮しているならそれを文章で伝えられるようにしよう。便利なものに頼るとどんどん頭が弱くなっていく。

 

帰宅し風呂に入る。俺は熱めのお湯が好きで設定温度を42度にするのだが、気づいたら41度に下げられていた。同じことが今年二度目だ。まあ、家族といえどこれが他人と一緒に暮らすということなのだろう。仕方がないさ。

 

ワクワクしないことは赤信号だ。とりあえず、明日ワクワクする。